音が耳に入ってから脳に伝わるまでのどこかの段階で障害が起こり、音が聞こえにくくなったり、まったく聞こえなくなったりする症状。
音が聞こえにくい、言葉が聞き取りにくい、あるいはまったく聞こえないといった症状のことをいいます。
耳の構造は、「外耳」(入り口から鼓膜までの部分)、「中耳」(鼓膜、耳小骨[じしょうこつ]、鼓室[こしつ]と乳突蜂巣[にゅうとつほうそう])、「内耳」(さらに奥の蝸牛[かぎゅう]と三半規管などがある部分)の3つに大きく分かれています。
外耳と中耳は音を伝える役割をしており、内耳は音を感じて脳に伝える役割をしています。これらのどこか、あるいは大脳の聴覚中枢に障害が起こると、難聴を発症します。
難聴は、外耳と中耳の障害によって音がうまく伝わらない「伝音難聴」と、内耳や脳に問題があり、音をうまく感じ取れない「感音難聴」の2種類に分けられます。
難聴の診断は、各種の聴覚検査や画像検査などによって、障害されている場所や原因疾患を特定して行われます。
(最終更新日:2018年07月30日)