精神障害者やその家族の生活上の相談にのり、社会生活に関する助言や指導、援助を行う人。
精神科ソーシャルワーカーは、精神障害者やその家族へ社会参加に向けての支援を行ったり、社会生活を送る上で抱えている問題に対して必要な助言指導を行います。1998年に精神保健福祉士として国家資格化されました。
主な職場は、精神科病院などの医療機関、生活訓練施設などの生活支援機関、または、精神保健福祉センター、福祉事務所、保健所などの福祉行政機関ですが、矯正施設などの司法機関やハローワークなどの公的機関などにも活躍の場が広がってきています。
医療機関では、患者や家族との面談を行い、状況を把握し、関係機関との連絡や調整を行い、社会復帰に向けての援助を行います。治療を担う医師からは独立した立場で、権利擁護の視点を持ちながら医療と地域生活の橋渡しや生活支援を行います。
また保健所などでは、地域訪問に基づいて行われる講習会や啓蒙活動の企画運営、断酒会活動の支援など、より地域に密着した業務を行っています。
高ストレス社会といわれる現代にあって、医療、保健、福祉にまたがる領域で各分野の調整役としての精神科ソーシャルワーカーの重要性が高まっています。
(最終更新日:2021年3月12日)