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無価値感(むかちかん)

自分やものを過小評価し否定的になる状態。うつ病などで見られる症状のひとつ。

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「自分は生きるに値しない」「自分は何の役にも立たない」といった自分の能力や健康、財産、境遇などを否定する感情を言います。

うつ病の患者にみられる代表的な症状のひとつです。米国精神医学会が定めたDSM-Ⅳでは「大うつ病性障害(大うつ病エピソード)」の診断基準のひとつとして、「ほとんど毎日無価値感が見られる」ことあげています。

無価値感は、強いストレスなどが原因で空虚感などの抑うつ気分や感情が起こり、それが引き金となり生まれた妄想といえます。引き金となる原因が存在する妄想を二次妄想といい、無価値感は二次妄想の微小妄想(自分を過小評価するもの)に分類されます。

無価値感の程度は様々ですが、このような感情によって生きる気力をなくしたり、些細なことでも自分の評価を否定する材料になってしまいます。