厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト

e-ヘルスネット

浄化行動 / パージング(じょうかこうどう)

摂食障害の中の過食症に伴う特徴。自発的な方法で食物を体外へ排出する行動で、ほとんどの場合過食との繰り返しが習慣化する。

twitterでシェアする

facebookでシェアする

過食によって体重が増えるのを防ぐ手段として、自分で喉に指を突っ込んで食べたものを吐いたり(自己誘発性嘔吐)、大量の下剤を服用して下痢をしたりする行動をさします。摂食障害の中で、特に神経性過食症(一般的な過食症)にみられる特徴的な行動です。「過食・排出型」として分類され、むちゃ食いの後に見られます。体重が増加することに対する極端な恐怖から行うもので、排出した後の空腹感や自己嫌悪からまたむちゃ食いに走り再度浄化行動をするといったように、習慣化するのが典型的です。

こういった浄化行動を行う人の場合、しばしば親指などの付け根に「吐きだこ」がみられます。また、唾液腺の腫れや、胃液が逆流することによって歯がぼろぼろになるなどの症状が見られます。心身両面からのバランスの取れた治療が必要ですが、本人の抵抗が強く、治療へと導くことに困難が伴います。