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時差症候群(じさしょうこうぐん)

4~5時間以上時差のある地域へ高速移動することにより、体内時計と外界の明暗周期がずれてしまうために起こる。

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時差症候群(時差ぼけ)は、4~5時間以上時差のある地域へジェット機で高速移動した時に、出発地の時刻(明暗周期)に同調していた体内時計が到着地の時刻(明暗周期)と大きくずれてしまうために起こります。

このため、到着地時刻にあわせて生活しようとすると夜になっても寝付くことができず、寝付いても何回も目が覚めてしまうようになります。昼間は過度の眠気、作業能力の低下、消化器症状など、様々な心身の不調が生じます。

ヒトの体内時計の周期は約25時間であり、生体リズムを遅らせるほうが同調させやすいため、遅寝遅起きとなる西向き飛行では症状は軽く、早寝早起きとなる東向き飛行では症状が強く出現します。対策としては睡眠薬を使用することで夜間の睡眠を確保すること、および仮眠をとって睡眠時間を補いながら、光を浴びることや社会的接触を積極的に行うことにより、到着地の明暗周期に同調するよう勤めることです。