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ビタミン欠乏症(びたみんけつぼうしょう)

ビタミンを含む食品の摂取不足・吸収障害・必要量の増加などで起こる症状。不足したビタミンの種類によって特有な症状を呈する。

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ビタミンは、微量でも人体の機能を正常に保つために欠かせない栄養素です。体内でほとんど作ることができないため、食物として取り入れる必要があり、極端に偏った食事を続けたり病気によって十分な食事ができない場合、ビタミンが不足してさまざまな症状を引き起こします。

どのような症状があらわれるかは、ビタミンの種類によって異なります。主なものとしては、ビタミンB1不足による脚気・ビタミンC不足による壊血病・ビタミンA不足による夜盲症・ビタミンD不足によるくる病や骨軟化症などがあります。このような明らかな病気までいかなくても、ビタミンの不足によって日常的に身体の不調を来している状態を、潜在性ビタミン欠乏症と呼びます。

日本をはじめ先進国では、かつてのようなビタミン欠乏症は少なくなっています。その一方で無理なダイエットや不規則な食生活、高齢になるにつれて食生活が変化することなどから、潜在性ビタミン欠乏症になるケースが増えていると考えられています。