厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト

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運動療法(うんどうりょうほう)

運動を行うことで、障害や疾患の治療を行う療法。

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運動療法とは、障害や疾患の治療や予防のために運動を活用することです。

成人病のなかでも、生活習慣病と呼ばれる糖尿病高血圧脂質異常症虚血性心疾患等の発生の重要な要因として運動不足が明らかになって来ています。
このため、従来の薬物療法に加えて食事療法と運動療法の重要性が高まっています。これらの疾患も初期段階ではこの両療法の組み合わせにより正常化することが、推奨されています。

運動療法は運動医学由来の整形外科的なアプローチが主体でしたが、近年では生活習慣病改善や心臓リハビリテーションのような内科的アプローチも臨床で活用されるようになってきました。

基本的なアプローチは歩行などの有酸素性運動による、中性脂肪や体脂肪の減少(肥満症・高脂血症)・血圧の降下(高血圧)・血糖の低下・糖質代謝の改善(糖尿病)などです。また運動する刺激による筋萎縮骨粗鬆症などの予防やストレス解消によるストレス性疾患の改善にも効果が期待されています。