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家族会(かぞくかい)

アルコール依存症に巻き込まれている家族の回復のため、専門病院や地域の保健所などで開催されている。

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アルコール依存症者の家族は、依存症者と暮らすことで、暴力や金銭的困難などの被害や悪影響を受け、機能不全家族となっていたり、依存症者の世話や手助けをすることでアルコール問題を小さくし、結局依存症からの回復を遅らせることがあります(イネイブラーとしての家族)。家族は依存症を理解して、依存症者からの害に関しては避難し、イネイブラーをやめ、つらい気持ちなどを言葉にする場が必要です。

そのため、アルコール専門病院などで家族を対象にした家族会が開催されています。保健所や精神保健福祉センターでも同義の家族教室が開催されます。 内容はアルコール依存症についての教育を目的とした講義、家族に語ってもらうミーティングなどで、参加者は他の家族の話を聞き、安心感を得ることができます。

家族会は家族の回復や支援が主目的ですが、保健所などにおいては家族への教育を通して依存症者本人の治療への導入を目指し、専門病院においては依存症者本人の治療を家族にも理解してもらうことで依存症者の社会復帰を円滑にする、など依存症者本人の回復にも役立ちます。
家族にとっての長期的かつ身近なよりどころとしては、地域で、頻回に開催されているアラノンや断酒会など、家族を対象とした自助グループを紹介します。