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アルコールてんかん(あるこーるてんかん)

アルコールの離脱症状のひとつで、飲酒中断後48時間以内に出現するけいれん発作のこと。

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アルコールてんかんとは、飲酒を中断した際に出現するけいれん発作のことをいいます。いわゆる通常の「てんかん」とは異なるものと考えられていますが、けいれんの症状が「てんかん」に似ているために、このように呼ばれています。ほとんどがアルコールを断ってから48時間以内に発症し、アルコールの離脱症状(俗に言う禁断症状)のひとつと考えられています。

アルコールてんかんで起こるけいれん発作の特徴は、全般性強直間代発作(大発作)といわれるもので、意識消失とともに全身筋肉の強直性、次いで間代性けいれんをきたし1~2分で終了します。その後、数分で全身の筋弛緩と昏睡から徐々に回復します。発作の際、呼吸停止・チアノーゼ・散瞳・対光反射消失・唾液分泌亢進・尿失禁など自律神経症状が強く、舌を噛んだり転倒したりすることもあります。