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認知症(にんちしょう)

記憶障害など脳の認知機能障害により、日常生活に支障をきたすようになる疾患。アルコール多飲により認知症になりやすくなる。

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認知症は、記憶障害、見当識障害、判断力の低下(中核症状)を引き起こす脳の認知機能障害を指す。この障害が日常生活に支障をきたすようになると認知症と呼ばれる。認知症とは症候に対する名称であり、種々の原疾患がある。

最も多く代表的な疾患はアルツハイマー病である。その他の原疾患としては脳梗塞に引き続いておこる脳血管性認知症、幻視を伴うレビー小体病、前側頭型認知症などがある。

アルコール多飲も認知症の代表的な原疾患である。特に大量飲酒者において、ビタミンB1欠乏が合併することでウェルニッケ・コルサコフ症候群(Wernicke-Korsakoff Syndrome)が発症する。この際には脳内で急速に神経細胞障害が生じており、急性期にはけいれんや意識障害から死に至ることがある。慢性期には認知症をきたす。