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大野 京子

大野 京子 おおの きょうこ

東京科学大学眼科学分野教授

担当カテゴリ: 感覚器など

博士(医学)。横浜市立大学医学部卒業、文部省在外研究員(ジョンス・ホプキンス大学)を経て、2014年から東京医科歯科大学眼科学分野教授に就任(現 東京科学大学)。東京科学大学先端近視センター長。日本近視学会理事長を務める、
専門は近視(とくに病的近視)

保護者の方に知っていただきたいこどもの近視予防対策

近視とは、眼に入った平行光線が、網膜より手前で焦点を結ぶ状態です。近視の多くは、こどもの頃に、眼球の前後方向の長さを表す眼軸長(がんじくちょう)が、正常よりも過剰に伸びることで生じます。眼軸長(がんじくちょう)が伸びるほど近視が強くなり、一度伸びると縮めることはできません。近視の自然な進行は大学時代まで続くこともありますが、悪化のほとんどは 8~12歳で起こります。近視の進行が最も速いのは7~10歳であり、10歳以下の年齢が低いうちに近視を発症すると、近視が強度になる確率が上がります。近視が強度になるほど、将来、さまざまな目の病気にかかる頻度が高まります。幼児期のうちから近視予防を意識した対策を行いましょう。目を細めたり、テレビ画面に近づいて見るようなことがあれば、早めに眼科を受診して、近視になっていないか確かめましょう。近視の場合は、できるだけ早期から近視の進行を抑制することが理想です。



開示すべきCOIはありません。