厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト

e-ヘルスネット

寺岡 加代

介護予防と口腔機能の向上

2006年4月に介護保険制度が見直され、「介護予防」を重視する制度改正が行われました。介護予防の目的はふたつあり、「自立高齢者が要介護状態になることをできる限り防ぐこと」と「要介護高齢者がそれ以上に状態を悪化させないこと」です。「口腔機能の向上」はその両方に効果があることが認められ、介護予防サービスのひとつとして導入されました。

要介護高齢者の口腔ケア

口腔ケアには大きく分けて口腔の「清掃を中心とするケア」と「機能訓練を中心とするケア」があります。要介護高齢者に対する口腔ケアの主な目的は「誤嚥性肺炎」「口腔の乾燥」「口腔機能の低下」を予防することです。安全と安楽をモットーに専門家のアドバイスを受けながら、継続することがポイントです。

口腔機能の健康への影響

口腔機能は、食べることやコミュニケーションにかかわる重要な役割を果たします。口腔機能が低下すると食物の種類が制限されるので、免疫力の低下から病気にかかりやすくなります。また食事や会話に支障をきたすと人との付き合いがおっくうになります。そのため家に閉じこもりがちになると、身体的にも精神的にも活動が不活発になり、高齢者では寝たきりや認知症の引き金ともなります。