厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト

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真栄里 仁

わが国の飲酒パターンとアルコール関連問題の推移

日本の飲酒量は戦後から最近まで増大し続け、それに伴い様々な飲酒問題が生じてきました。今後は女性の飲酒習慣に伴う女性の飲酒問題や内科等に潜在する問題飲酒者に対する対策、ならびに「健康日本21」等における予防対策が重要と考えられます。

女性の飲酒と健康

女性の飲酒は近年一般的になってきましたが、女性の飲酒には「1. 血中アルコール濃度が高くなりやすい」「2. 乳がんや胎児性アルコール症候群などの女性特有の疾患のリスクを増大させる」「3. 早期に肝硬変やアルコール依存症になり易いなど」特有の飲酒リスクがあります。

若者の飲酒と健康、事件・事故

若者の飲酒は減少傾向ですが、男女間の飲酒行動の差が減少傾向にあります。若者の飲酒は中高年と比較して、急性アルコール中毒やアルコール依存症等のリスクが高くなり、事件・事故の関連も強く見られます。対策としては未成年者飲酒禁止法の徹底が効果的です。

胎児性アルコール症候群

妊娠中の母親の飲酒は、胎児・乳児に対して低体重・顔面を中心とする奇形・脳障害などを引き起こす可能性があり、胎児性アルコール症候群と言われます。胎児性アルコール症候群には治療法はなく、また少量の飲酒でも妊娠のどの時期でも生じる可能性があることから、妊娠中の女性は完全にお酒を止めるようにしましょう。