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休肝日(きゅうかんび)

肝臓を休めるために週に1日以上飲酒しない日を設けることを推奨する目的で作られた造語。

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アルコールは依存性薬物のため、習慣的な飲酒を継続していると耐性が発生し、徐々に飲酒量が増加する危険性があります。休肝日を設けると飲酒総量が減るので肝障害が予防できる可能性があります。しかし、反動で飲酒する日の飲酒量が増えるかもしれません。休肝日を設けられるか否かで、アルコール依存症のような問題飲酒の顕在化には役立ちます。アルコール依存症や予備群であれば、休肝日にはイライラしたり寝付きが悪かったりするため、休肝日を継続することに失敗するからです。

厚生労働省の多目的コホート研究(JPHC研究)では、3日以上の休肝日があると、かなり多量の飲酒をしていても総死亡リスクとがんによる死亡リスクの増加が抑制されると報告していますが、複数の研究での検証が必要です。3日の休肝日で、傷ついたDNAや臓器が修復される可能性が考えられます[1]

(最終更新日:2021年10月25日)

参考文献

  1. 国立がん研究センター 社会と健康研究センター 予防研究グループ.
    飲酒パターンと総死亡との関連について.
    https://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/299.html