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主流煙(しゅりゅうえん)

たばこを吸う際に発生する煙のうち、喫煙者が口から直接吸い込む煙のこと。

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喫煙時にたばこから直接口に入ってくる煙のことを主流煙といいます。
これに対し、たばこの先端から立ちのぼる煙を副流煙といいます。

燃焼温度の違いから主流煙と副流煙の組成は若干異なっています。
フィルターを通った煙は粒子成分と気相成分(ガス成分)に分けられます。粒子成分には主にニコチンやタールなどが含まれ、気相成分には一酸化炭素・一酸化窒素・アンモニア・ホルムアルデヒドなどの刺激性物質、たばこ特異的ニトロソアミン類やベンゼンなどの発がん性物質、その他毒性を持つ物質が多数含まれています。

(最終更新日:2018年11月01日)

中村 正和

中村 正和 なかむら まさかず

公益社団法人 地域医療振興協会 ヘルスプロモーション研究センター センター長

1980年自治医科大学卒業。労働衛生コンサルタント、日本公衆衛生学会認定専門家、厚生科学審議会専門委員。専門は予防医学、ヘルスプロモーション、公衆衛生学。研究テーマはたばこ対策とNCD(生活習慣病)対策。厚労科研研究班代表者(2007-21年度)として、たばこ政策研究に従事。研究成果をもとに禁煙治療の保険適用、たばこ価格政策、健康日本21における喫煙の数値目標の設定、特定健診における禁煙支援の強化等の政策実現に貢献。