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アルコールと社会問題

 わが国の飲酒量は、戦後から最近まで増大し続け、それに伴い様々な飲酒問題が生じてきました。今後は、女性の飲酒習慣に伴う女性の飲酒問題や、内科等に潜在する問題飲酒者に対する対策、ならびに、健康日本21等の予防対策が重要と考えられます。

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 健康日本21は、壮年期死亡の減少、健康寿命の延伸及び生活の質の向上を目指した国民的健康運動です。運動は2000年に始まり2012年にひとまず終了します。アルコールは重点9項目の1つになっており、達成されるべき3つの目標が設定されています。それは、2000年の基準値に比べて2012年までに多量飲酒者の割合を20%削減すること、未成年者の飲酒を2012年までにゼロにすること、さらに、節度ある適度な飲酒をすべての国民に理解してもらうことです。現時点では目標達成が充分とはいえず、今後さらに対策が加速されることが期待されます。

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 アルコールに関係した問題のすべてはアルコール関連問題と呼ばれています。ここでは、関連問題を、飲酒量や依存のレベルを基準に分類してみました。すなわち、多量飲酒、有害な使用、プレアルコホリズム、アルコール乱用、アルコール依存症です。このレベルは、おおよそ依存の重症度を表わしており、問題に対する指導や治療目標もこの分類に従うことが多いでしょう。

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 飲酒・酩酊により、交通事故、転倒・転落、溺水、凍死、吐物吸引などの様々な事故が引き起こされます。飲酒に関連した事故を防止するためには、その原因となっている飲酒を控えることがなにより大切です。また、飲酒事故の背景にアルコール乱用やアルコール依存症が存在する場合には、それらに対する適切な治療が必要です。

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 アルハラ、家庭内暴力、児童や高齢者への虐待、犯罪など、飲酒に関連した暴力はいろいろな場面で起こっており、社会的にも大変重要な問題です。飲酒に関連した暴力を防止するためには、その原因となっている飲酒を控えることが大切です。また、アルコール乱用・依存症が背景にある場合には、それらに対する適切な治療が必要です。

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 アルコールは運転に必要な技術や行動に対して極めて低い血中濃度から影響を与え、血中濃度が高くなれば、その分影響も強くなることが知られています。例えば、集中力、多方面への注意、反応時間などは、わが国の道路交通法により検挙される濃度(血中濃度0.03%)より低い濃度から障害されます。当然のことながら、素面(しらふ)の状態よりアルコールの存在下の方が、技術が向上するという証拠は全くありません。

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