情報提供>賢く飲むためのコツ
既存の疫学研究から、飲酒量と健康リスクとの関係は様々なパターンをとることが示唆されています。高血圧や脳出血は正比例関係を示すといわれていますが、非飲酒者に比べて少量飲酒者のリスクがむしろ低く、飲酒量が増えればリスクが高くなるというJカーブパターンをとるものもあります。総死亡、虚血性心疾患、脳梗塞、2型糖尿病などでこのような関係が認められており、飲酒の健康面での利点とされています。「健康日本21」の「節度ある適度な飲酒」量はこの関係から決められました。しかし、この関係は中年男女の限られた疾患にのみ認められることに留意する必要があります。
多量飲酒者やプレアルコホリックの酒量を減らす方法についてまとめました。減らすためには、まず、問題の評価を行ない、適切な目標を立てて、行動に移していきます。一人で行なう方法もありますが、できれば、専門家と相談して行なう方をお勧めします。その場合、短時間のカウンセリングが有効です。
厚生労働省によれば、節度ある適度な飲酒は1日平均純アルコールで20グラム程度の飲酒ということです。また、女性や高齢者、飲酒後にフラッシング反応を起こす人は、これより飲酒量を少なくすべきであると推奨しています。これらのガイドラインと既存のエビデンスから、健康を守るための12の飲酒ルールを提案します。
飲酒してアルコール血中濃度に応じた通常の酩酊を単純酩酊といいますが、アルコール血中濃度に対応しないような、激しい興奮、普段はしない問題行為をするような酔い方があり、これを異常酩酊といいます。一般に酒乱と呼ばれる酔い方はこれに含まれるとみられます。
二日酔いは酒の飲みすぎが原因であることは明白です。しかし、ほとんど誰もが知っているあのつらい症状が何故起きるのかについては驚くほど解明されていません。有力な説として、軽度の離脱症状、ホルモン異常による脱水や低血糖、体の酸塩基平衡のアンバランス、炎症反応、アセトアルデヒドの影響、酒に含まれるメタノールや不純物などが挙げられています。しかし、最も当を得ているのは、単一要因ではなく、既述の要因または未だ不明の要因が複雑にからみあって二日酔いが生まれる、という説明でしょう。二日酔いの原因は飲みすぎと至極単純ですが、そのメカニズムは思いのほか複雑なようです。
